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【説明文より】
ブレイン・バルドー編
高木悠鼓訳
発行所 株式会社ナチュラルスピリット・パブリッシング80
「誰がかまうもんか?! ラメッシ・バルセカールのユニークな教え」より抜粋
まえがきも楽しい~❤
<誰がかまうもんか?!>
毎月、その弟子は自分の進歩を書き綴って、師にまめに送っていました。
最初の月、彼は次のように書きました。「私は意識の拡大を感じ、宇宙との一体感を体験します。」師はその報告を一読すると、投げ捨てました。
次の月、彼は次のように書きました。「私は、あらゆるものの中に聖なるものがあることを、ついに発見しました。」師はそれを読んで、失望したようでした。
三か月目、その弟子の文面は、熱狂的に叫んでいました。「一なるものと多様性の神秘が顕現し、私はそれを見て、驚いております。」師は首を振って、その手紙をまた投げ捨てました。
その次の手紙にはこう書かれていました。「誰も生まれず、誰も生きておらず、それゆえ誰も死なない。というのは、エゴの自分というものは存在しないからです。」師は完全に絶望したと言わんばかりに、両手を上げました。
それから、手紙が来ないまま、二カ月、そして五カ月、ついには丸一年が過ぎ去りました。師は、弟子が自分の霊的進歩にについて、そろそろ知らせてきてもいい頃ではないかと催促しました。
すると、弟子から手紙があり、こう書かれていました。
「誰がかまうもんか」
この言葉を読んだとき、大いなる満足の様子が師の顔面に広がりました。
【本の紹介】