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「仙人」(1915年作)のお話しに出てきた李小二のその後が気になったので、「仙人その後」というタイトルでVoiceBlogにしてみました。
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【仙人その後】
李小二は、仙人のお蔭で陶朱の富を得た。
陶朱の富とは、どのくらいのものか。
平成の時代で言うと、まぁ、食うに困らないどころか、有り余って仕方ない、
一生のんびり暮らせる金額・・・というと、一体いくらなのだろう。
想像もつかない。
とにかく、働かなくても困らない富を得たのだ。
鼠たちは、どうしたであろうか。
李と共に豪華なお屋敷で暮らしたのだろうか。
そんなことしたら、ネズミ算式にドンドン家族が増えて、食べる物にも困ったかもしれない。
そうか。そういう落ちにしよう。
「仙人その後」が終わった。
いやいや。
李は、働くことが好きだったのだ。鼠たちと心を通わせ・・・ん?
本当に心、通っていたのだろうか。
李は、鼠たちのことを、理解していただろうか。
「己は鼠に芝居をさせて、飯を食っていると思っている。が、事によるとほんとうは、鼠が己にこんな商売をさせて、食っているのかもしれない。」
事実はこうだ。
鼠たちは、ひそひそと話をしていた。
「李のやつ、本当に商売が下手な奴だ。俺たちが、芝居でもやってやらきゃ、あいつは食うものも食えず死んじまう。俺たちなんか、本当は野に放してさえくれれば、いつだって美味しいものを運んでやるのにさ。まぁ、それもつまらないから、人間ってやつを手籠めにしてやっているのさ。」
手籠め?それって、鼠言葉だったのか。
鼠たちは、知っていた。
李が陶朱の富を得たあと、どうなるか。
怠け者になって、美味しいものを食いすぎて、ぶくぶく太って、病気になってしまうだろうと。
本当の幸せとは何か?
それを伝える為に鼠たちはそばにいたのに。
そして、それに気づかない李に、仙人は、ちょいといたずらをしかけたのだな。
お聴きいただき有難うございます。
ムダな思考に気づき
不安をとりのぞく
フルーツフル・セッション
なども行なっています
http://roudokudouga.com/category/session/
バックの風景は、沖縄県在住の具志堅一彦さんのお写真を使わせていただいております。
「仙人」というタイトルから浮かんだイメージがピッタリでしたので、お願いしてお借りしました。具志堅さんは、Facebookで素晴らしいお写真を沢山アップされておりますので、どうぞご覧くださいね。
https://www.facebook.com/kazuhiko.gushiken.7
BGMはYouTubeAudio Libraryより
FromRussiaWithLove
えぃり~でした♡