青空永音朗読動画Libraryへようこそ♫
人は爆睡状態の時、痛みも感じなければ苦しみも無い。
朝、目覚めた時、痛みも苦しみも無縁の状態ならいいのにね・・・と思考が走った時、カフカの「変身」を思い出し、何十年ぶりかに読んでみようかと思い立った。
グレゴールは、なぜ、「変身」してしまったのだろうか?
人間の思考をはるかに超えた驚きの始まり。
声に出してみると、ひらがなが多い長い文章で、区切りがわかりづらく、ちょっと読みにくい言葉たちではあった。
ところが、途中から読んでいるうちに、次の文字を先に目で追い、何となくイメージでとらえて区切りをつけて、最後の 。 (まる)までたどり着く、という技を少~~し覚えた。
5分ほど、まったく途絶えることなく一挙に録音ができると、それは、それは快感だった。
数は少なかったけれど。
あっ、そうそう。
このカフカの「変身」は5分くらいずつの短い文章を44本作って、それを最後に1つにYouTubeでまとめて作りました。
(アップロードする時に3時間を超えてしまったので、結局3つに分けざるを得ませんでした。)
さて、最初に戻ろう。
グレゴールは、なぜ、「変身」してしまったのだろうか?
人間の姿に戻ることなく、命は尽きてしまった。
なぜ?
と、問うのはやめよう。考えてもわかるはずがない。
彼の「変身」で一番の大変身を遂げたのは、妹だった。そして、老夫婦も。
最期は、セツナイけれども、でも、希望の持てるちょっぴり幸せな終わり方だったから、
ま~、いいかな。
全ては逆説です。
【朗読原稿はこちら】
「世界文学大系58 カフカ」筑摩書房
1960年(昭和35年)4月10日発行
青空文庫より
お聴きいただき、ありがとうございました。
えぃり~でした❤
【YouTube朗読動画はこちら♫】
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
おまけ
【本の紹介】
【その他】
「カフカ 変身」で検索してみると、こんな記事もありました。
色々と、読み比べてみるのも面白いかもしれませんね。
新訳でびっくり。カフカ『変身』の主人公は、本当に「毒虫」に変身したのか